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2019鳥海山頂記録8月21日

山頂5時半 ガス 気温11.0度 風 弱い 視界50メートル 雨はあがるも山頂は深いガスの中、午後には青空が見えるか。 2019.8.21 〜さかなやさんと俺エピソード3〜 神社の職員と山小屋管理人などのスタッフ用に1人1セットの布団が用意される。 下の神社の宿泊施設のもので毎年ヘリコプターであがりそれぞれ配られた。 何故かその布団にはタバコの火で空けられた穴がいくつもあった。 誰のどの布団にも穴 […]

2019鳥海山頂記録8月20日

山頂5時 気温12.2度 風弱い 視界100m じっとり雨、一日中続く予報。 2019.8.20 〜さかなやさんと俺エピソード2〜 ベテラン山小屋管理人で大先輩のさかなやさんは全くと言っていいほど仕事の出来ない男だった。 唯一与えられた仕事は飯を炊く事、味噌汁を作る事のこれだけ。 それでも釜のスイッチを入れ忘れたりして宿泊客のご飯の時間に間に合わないという事がたまにあった。 忙しい日もヒマな日も特 […]

2019鳥海山頂記録8月19日

山頂5時晴れ 気温12.0度 風無風 視界良好 2019.8.19 すっきりとした秋晴れ、今日は一日天気は持ちそう。   〜さかなやさんと俺エピソード1〜 山頂小屋は基本的に2人の山小屋管理人と大物忌神社の職員で神職のスタッフが1人の3人体制。 山小屋管理人は宿泊客の小屋の手配、食事の準備、そして自分を含むスタッフの食事の準備や発電機の管理など、 神社職員は社務所の売店の管理に山頂本殿で […]

2019鳥海山頂記録8月18日

  山頂5時晴れ 気温10.0度 風弱い 視界良好 2019.8.18 不自然なくらいすっかり秋、下界にいては気づけないこのお盆を境目とするくっきりとした季節の切り替え。   2010年山小屋管理人一年目の時、私は30歳だった。 男は30からという言葉通り様々な区切りの年となり、その大きな転換期の流れの中で鳥海山山頂小屋管理人の仕事が始まったと言える。 29年間自分の好きなよう […]

2019鳥海山頂記録8月17日

山頂7時嵐 気温14.5度 風 強風 視界50メートル 2019.8.17 今朝も風は治まらず強風のまま、午後には青空がみたい。   2010年山小屋管理人1年目。 何もわからぬまま管理人の仕事に就き言われるがままにこなす日々。 自分の目的は詩を書く事だとしても、雇い主である神社の役にはたちたい。 どんな仕事に対してもそうだが、詩人を自覚して生きる以上、自分の目的はその仕事ではなくその仕 […]

2019鳥海山頂記録8月16日

山頂7時嵐 気温15.2度 風強風 視界50メートル 台風の影響で山頂は大荒れ。 ひとまず明日の午前中までは山頂に近づく事なかれ。 2019.8.16 絶望シリーズ2 携帯の電波も結構届いちゃうの? ある日テレビの中の討論番組で “ふかわりょう“というお笑い芸人が携帯電話の利便性の話題に対してこう言い放った。 「携帯電話なんかストレスが増えただけじゃないか」 その一言は、妙 […]

2019鳥海山頂記録8月15日

山頂7時晴れ 気温16.2度 風無風 視界良好 朝から暖かい、くっきりとした今期一番のクオリティの影鳥海。今日も暑い一日になりそう。 “憧れの原始“ “ルーツオブヒューマン“ “人間はただの動物“ 人はその誕生から現在まで、必要に駆られ、又は利便性を求め、そしていつしか商売の一つとして、様々な発明を行いその生活を快適に変えてい […]

2019鳥海山頂記録8月14日

山頂5時晴れ 気温15.2度 風無風 視界良好 朝から暖かい、昨日は山頂にはありえないような暑さ。今日も暑い一日になりそう。   10年前の今頃。 山の生活も1か月をすぎ、仕事にも慣れ始めた頃、誰に打ち明ける事もない一つの絶望に囚われていた。 はじめての夏山シーズン山小屋管理人業務、今思えばその頃の私は、この仕事、標高2100メートルの環境に過度の期待を寄せすぎていた。 もはや下界の生活 […]

2019鳥海山頂記録8月13日

山頂5時晴れ 気温13.8度 風弱い 視界良好 風もなく穏やかな気候の山頂。 番外編 〜たまにある山頂付近での滑落事故3〜 ヘリ搬送と同時進行で消防のレスキュー隊10名ほどが編成され登山口から登り始める。 万が一ヘリが飛ばなかった時にもなるべく早く傷病者の搬送作業へ切り替えられる為だ。 山頂小屋へなんとか運ばれた傷病者は最低限の応急処置だけを施されなんとか屋根のある建物の中で一夜を過ごす事になる。 […]

2019鳥海山頂記録8月12日

山頂5時ガスの中 気温14.1度 風やや強い 視界50メートル 朝は霧の中、霧は薄く明るくなるにつれ遠くの景色も薄っすらと形を現す。 風が落ち着けば山頂も晴れるだろうか。   番外編 〜たまにある山頂付近での滑落事故2〜 案の定、簡単に傷病者は確認できず。 装備を整えて今だに大量に残る雪渓の上に出た所で発見。 まずはケガ人の状態を確認、緊急の処置を要するの出血の有無などを診て、付き添いの […]