山頂記録2018.8.25

8月25日 am7:00
気温 : 13.8°c
風 : やや強い
視界 : 20m

深い深い濡れガスの中、この時期としては異例の気温、暖かい。風もあり登山日和とは程遠い一日となりそう。

 

1998年冬の入り口
世間は冬季オリンピック長野大会真っ只中
乾いた路面に降り立っては消えるだけの雪が散らつく車通りの少ない静かな週末の夜の街、老舗そば屋が暖簾をしまう頃、その二階にある今日のパーティー会場のショットバーの看板に灯りがついて、既にセッティングされたDJ機材を繋ぐスピーカーからレコードの音が流れる。
音のバランスがどーのとかマイクの音量がどーのなんて何もわかるはずもなく、ただ言われるままにマイクチェックを済ませ立ち位置程度の確認をして外に出る。
先輩の車に戻りカーステで今日のライブのおさらい、たった16小節のワンバース、初めて描いた詩、何度も練習して覚えた世界にひとつだけの、自分だけが歌うことの許される下手くそな歌詞。

誘われたから、たった一度だけやってみる。
だから失敗したって構わない。
ただやるからにはやれるだけやってやる。

この時はまだそんな風にしか思っていなかった。

つづく。