山頂 晴れ
気温 16度
風 弱い
視界良好
天に薄曇りを添える青空、太平洋側が曇っているのか影鳥海はでなそう。
2019.8.8
いざ、文明の利器無き原始の世界へ。
2010年6月半ば、ヘリコプターでの荷上げ作業への参加。
とにかく何もわからないまま雇い主である山形県遊佐町吹浦の鳥海山大物忌神社の職員の指示に従い、山小屋営業に関わる準備作業を経てバタバタと出発の日となった。
誰も知り合いがいないどころか、同じ県境近くに住む者同士とはいえ山形県の人間と接する事は初めて。
なるべく役にたちたいと自分なりに努めた。
なんせこちとら「山に詩を描きにきた」だけの、いわゆる社会不適合者を自負するいっぱしの世捨て人の端くれでしかないわけだから。
ブルーラインの秋田側から山形県側へ降りたところの大平山荘のある駐車場から、歩けば約5時間程度の道のりを、ヘリコプターというやつはほんの5分で山頂小屋まで人を運んだ。
人生初のヘリコプター、
人間にとっての本当に価値のある財産とは自分が直接得た経験の記憶である。
いいじゃん山小屋管理人、おもしれー。
つづく。