2019鳥海山頂記録8月16日

山頂7時嵐

気温15.2

強風

視界50メートル

台風の影響で山頂は大荒れ。

ひとまず明日の午前中までは山頂に近づく事なかれ。

2019.8.16

絶望シリーズ2

携帯の電波も結構届いちゃうの?

ある日テレビの中の討論番組で

ふかわりょうというお笑い芸人が携帯電話の利便性の話題に対してこう言い放った。

「携帯電話なんかストレスが増えただけじゃないか」

その一言は、妙に私の普段から抱く携帯電話への不信感のようなものと一致した、あまりにもざっくりとし過ぎていてその発言はほぼテレビの中ではスルーされていたが、確かに携帯などこの世になかった時代にも生きた私達にこそわかる、無くても誰も困っていなかった時代から、あって当たり前の現代の大きな違いはストレスが増えただけの一言がいかにもしっくりくる。

誰もが携帯を持つ事による、その個人が電話に出ないストレス、メールの返信がないストレス、個人と個人が直接繋がる事で他人という概念の壁が曖昧になり、いつでも繋がっている事が当たり前になる事で、ひと時でも繋がらない事がストレスになってしまう。

子供達の携帯社会でのイジメなんかは正にその影響であり、昔は必ず個人と連絡を取り合う場合は自宅に電話をし、その親や兄弟なんかが取り次いだものだったから、声だけでも個人という前に家族の中の一人という相手を想像できたのが当たり前だった。

個人と個人が直接繋がる事により、人と人との当たり前の関係を想像しにくくなった。

その事により他人すら独占欲の対象になったり、支配したいという欲求が叶えられるような感情が生まれ、それがうまくいかないとストレスが生まれた。

携帯が無くても社会は普通にまわっていたし、携帯が普及した事で景気が良くなった、生活の質が上がったという話は聞いた事がない。

そんな携帯電話のない時代を再び体験できると思い、私は山頂でのノー携帯ライフを楽しみにしていた。

人間が社会に洗脳されていく。

自分という実験台を使いその様をもう一度体験し理解できるかもしれないと。

えっ、電波あるんかい!

なんでもあるのね、山頂。