2019山頂記録9月8日

山頂7時くもり

気温15.5

弱い

視界良好

台風の影響か気温が高い、山頂は風がではじめたようだ。今季最後の影鳥海。

2019.9.8

あっという間に山小屋営業最終日。

いやはや今年も大変お世話になりました。

ぺこりぺこりぺこぺこりぺこりぺこりベこぺこり。

このブログを見ているそこのあなた。

ありがとう。

あなたです。

ほら、あなたです。

ありがとうございます。

私達は今完全につながっています。

時は多少ズレてはいますが、明らかに心が通じ合っている状態といえます。

いわゆる乗っ取りですね、ブログ乗っ取り。

ブログ心乗っ取り。ブログ心乗っ取り事件。

なんかありがとう。

このブログは誰かに見てほしいものではありません。

自分が自分を忘れないように。

自分が自分の過程を、現在に至る経緯を確認し思い出し、未来をけして迷わないように。

そんな事の為に書いています。

なのに見てくれて本当にありがとうございます。

暇なんかい!

山小屋に暮らすという事は、

街に居ないという事です。

例えば友人が傷ついていても、肩をぽんぽんと叩いてやる事すらできない。

大切な人が身体を病んでいても、手を添えて支えてやる事もできない。

街に居ないという事は、

まさしくそういう事なのです。

そんなの。

そんなのは街に住んでたってどこに居たって同じ事じゃないか。

誰もがどこにでもいつまでも望むところに居られる訳はないんだから。

自分の世界に完全に誰かを取り込む事なんて出来るはずがないのだから。

そうも言えるかもしれない。

気がつけば、

人を想うという事は、

自分を想うという事は、

あまりにも、現代の生活の中で疎かにされがちな、自然で当たり前で、目に見えないが故に忘れがちな心の大切な運動。携帯電話やインターネットの普及により、誰もがいつも繋がっているという幻想の中失われがちな。

想うという事。

世界をよくみて

想い

行動していく。

まずは、

10年にわたる山小屋管理人の仕事は一体全体何だったのか?

その問いにはこう答えなければならない。

より深く自分を知り、より深く世界を知る為の10年。

ただそれだけの10年。

間違いない、

新山は10年前より確実に緑色の部分が増えた。

ただのガレキの岩山だったそこに苔が生え、飛んできた植物の種を拾い根をはる、秋になれば枯れて冬をかけて土に還る、土壌が増した岩の隙間に去年より大きく植物が根を張り少しづつ陣地を広げていく。

もう100年なのか、200年なのかわからないが、ただのガレキの岩山は、ただの緑に覆われた丘に変わるのかもしれない。

切り立った崖は少しづつ崩れ丸みを帯びて、谷は埋まり、水脈は変化し続け、山は毎日毎日変化を続けている。

そんな事に高々100年程度しか生きない人間は気づきもしなければ気にも留めないが、確実に世界は変化し続け、自分はただその一部分の一欠片にすぎない。

その事をいつも忘れないようにしなければ。

世界をよくみて

想い

行動していく。

少しづつでもなるべくいい方に。

誰にも気づかれなくても。

少しづつでもなるべくいい方に。

明日の朝で今季のブログは最後にしましょう。