鳥海山山頂7月12日day12

おはようございます!

鳥海山頂、ガス雨、気温13度、風強い、視界15メートル

久しぶりの悪天候スタート!

今日は一日中寝るしかない。

山頂小屋と水の話 その2
天水は最強
日本各地に山が存在しそのいたる所に山小屋が在る。
人が常駐しない無人小屋や避難小屋を除くいわゆる営業小屋では、生活水を確保する為に様々な方法がとられている。
下界より水道管をひっぱる、近くの水場からひいてくる、雪溶け水を集める、そして天水をためる。
それらはそれぞれの山小屋の状況によりベストが選択される、というよりは、様々な制限の中でも1番効率的な方法を探るという消去法的選択となるようだ。
下界より水道管をひっぱるとなるとそれ自体よりも工事費をどこから引っ張るのかという苦労がありそうだし、近くの水場からとなると、小屋からの距離やそこまでの道路状況、集めた水の衛生面的確認方法など、どれをとっても簡単にはいかない。
天水を摂るには、まずは雨自体が良く降ること、それを貯めておく水瓶、そして集める為の方法と道具、それらを運ぶ手立て、これさえクリアできれば、維持費、衛生面、効率、どれをとっても天水に敵うものはないという。
私が山小屋の管理を始めて今年が8年目、水瓶が大きな物に変わったり、雨どいの設置場所を変えたりというマイナーチェンジはあったが、天水を貯めるというシステムは既に確立されていた。
ここに辿り着くまでにもきっと歴史があったに違いない。