鳥海山木育推進センターとは

  • 木育とは
    このことばは、2004年に北海道で生まれたことばです。その後、2006年に「森林・林業基本計画」の中で閣議決定されたことばでもあります。それ以来、最近では、さまざまな人がさまざまな立場からこのことばを使うようになりました。 そこで私たちは、「木育」を「木が好きな人を育てる活動」と考えました。木育は単に木が好きになって、木を暮らしの中に取り入れればいいというものではありません。 その木材が、森林や環境をきちんと大切にしながら伐られているのかといったところにまで思いを馳せ、木を使うことと環境を守ることがつながっていることをしっかりと理解する必要があります。

    日本は世界最古の木造建築物である法隆寺に代表されるように、 世界屈指の木の加工技術を伝えてきた国でもあります。 子どもの頃から木に触れ、木で何かをつくることを通して、 木と向き合うための手の技術、木の文化を伝えていくことができます。 日本各地でものづくりを通して木の文化を伝承していく取組が始まっています。

    一方で、暮らしの中からどんどん木の文化がなくなっていることも事実です。 かつて日本の暮らしの中には、木のモノがあふれていました。 もっともっと木のもつ心地よさを五感で感じていって、暮らしに木を取り入れていくことから、 世界の冠たる森林大国日本の中で木の自給自足をしていくことが求められています。
     高度経済成長期を経て、日本の林業や木材加工業は衰退の一途をたどりました。 それは我々の暮らしから木製品がなくなっていたことと軌を一にしています。 森林大国日本、もっと自分たちの住んでいる国の木を使うことで、森林・林業・林産業を元気にさせ、 山村・里山を中心とした地域経済を活性化させることはできないのでしょうか。 木に関していえば、日本は世界に名だたる「資源大国」なのです。

     その意味でも、身近なところから暮らしに木を取り入れていきたいものです。 そしてひとつとして子育てに木を生かす取組が始まっています。 木のおもちゃは子どもの五感に働きかけ、感性豊かな心の発達を促すことと、親にとっても癒し効果があります。 子どもが育つ環境に木を取り入れていくことで、 木の良さ(魅力)を知ってもうら大きなきっかけにもなります。 木のもつ可能性を生かして子どもの心を豊かにしていきましょう。

  • 鳥海山木育推進センターの役割
    鳥海山の麓、由利本荘市を拠点に「木育」をテーマに、子供達の自然を愛する心を育て、生まれ故郷を大切に想う気持ちを育み、街の未来を担う人材を育てるきっかけとなるような活動に取り組みます。木の魅力を活かした事業を中心に、他企業、自治体などと協力し、街の活性化につなげる活動を行っていきます。