鳥海山頂8月24日day55〜山頂に暮らす〜

おはようございます!

山頂5時半、雨ガス、気温12度、風強い、視界30メートル

写真は昨日、鉾立の登山口の小坊主さん。

いやー昨日は素晴らしかった。

山を誰も歩かなくなると、私は山を歩くことができる。

今年は昨日までの2カ月間、山頂小屋周辺以上を歩く機会が無かった。

昨日明朝、そんなチャンスが不意に訪れた。
山小屋管理人の仕事は単純に、利用者が増えると、その分仕事が増える。利用者がいなければ、仕事はなくなる。昨日は朝から小屋のトタン屋根を激しく叩くのは雨、風も強かった。
「ちょっと鉾立行って来る」と仲間に告げて深いガスの中、雨と風に頭を揺らされながら、山頂小屋を千蛇谷の方に降りた。
雨に濡れた岩はいちいち滑った。1カ月以上履いていなかった登山ブーツとの信頼関係はガタガタ、お互い探り合いながら迷いながらベストの着地点を割り出していた。当然反応は鈍くなり、動く岩を踏み抜いたり、足をあげる高さが見極められずつまづいたりした。
約2時間ちょうどで鉾立につく。悪天候の良いところは休憩を取りづらい為、自分の体力計算と歩くスピードの調整に意識を集中できる事だ。休憩する必要のないスピード、1番効率よく目的地にたどり着く方法。
しかしやはり身体は正直だった、普段の山頂小屋での足回りはサンダル、それでトイレにも新山にも行く私は、サンダルでランダムに常に変化し続ける岩肌を歩くという技術をある程度会得している。それは、いかに関節に負担をかけずに動けるかにかかっている。
私の膝の関節はすっかり甘やかされていて、下山の長い長い、、、長い。
だめだ長過ぎる、今日はこの辺で止めよう。

皆さんまた明日。