山頂記録2018.8.22

8月22日 am6:00
気温 : 14.7.°c
風 : 弱い
視界 : 50m
明るいガスの中、下界の天気予報が晴れを指している。山頂だけが雲に覆われているだけかもしれない。今日はいずれ晴れるだろう。気温も高く夏が戻ったような朝。

声は、
言葉は、
その個人の責任において、
誰かの世界を一瞬で変えてしまうことができる。

声は、
言葉は、
その個人の責任において、
誰かの世界を一瞬で変えてしまうことができる。

あの日、
結局わからずじまいだった感動の理由はきっとこれだ。
普段の陽気な先輩達を知っていて、普段の声や普段のバカ話を聞いていて、それとほとんど変わらない中に、まるで今日を想定していたかのように、音に乗せて飛び交う言葉達。

ダンスにもある、
一瞬で世界を変える力。
そしてそれが、

「その個人の責任において」

というまた別の魅力。
マイクは1人ひとつ。
声や言葉はその人だけのもの。

ダンスのように、常に全体のシンクロやバランスがその評価の大きなポイントになる、練習こそ、チームプレイこそが大きな価値となる芸術とは真逆の存在。
完全なる個人の個性が発揮されてのみ完成する芸術。
ちょうどその頃の自分は、日々のダンス練習で知識や技術が向上していくにつれ、チームの方針とはまた違うスタイルを試したくなったり、使いたい曲が仲間と違ったりする中で、元々無知な自分が後から加わったチームに、自分から主張したりしなかった事に、どこかでストレスを感じ始めていたのかもしれない。
元々チームプレイが苦手な人間。
という事に気付き始めていた、とも言えるかもしれない。
それぞれがマイクを握り、自分の言葉で自分だけの語り口調で音に乗せるMCという存在の格好良さ、そして危うさ、その全てに自由を感じた瞬間だった。

その頃の自分は、
いつでも自由を求めて生きていたから。

つづく。