2019鳥海山頂記録8月27日

山頂6時晴れ 気温8.0度 風 無風 視界良好 綺麗な影鳥海、天気は今日まで持ちそう。 2019.8.27 〜誤算シリーズ2〜 私は山にただ詩を描きに来た。 普段の生活から離れ、街中ではおよそ出会えない壮大な景色、環境の中で暮らし、その世にも美しい光景の本質をじっくりと見極め、音に、詩に、言葉にしていく。 それはそれはさぞかし立派な詩が書けるのではないかと期待した1年目の終わり。 詩は全くと言って […]

2019鳥海山頂記録8月26日

山頂6時 くもり 気温8.5度 風 無風 視界50メートル 光を通す浅いガスの中、もうすぐ晴れそう 2019.8.26 〜誤算シリーズ1〜 山頂に在る景色は、神社や山小屋などの人が造った一部のものを除けば、100年200年、又は1000年2000年とほとんど変わらない自然のありのままの姿だと言える。 これがつまり人間の目に映る時、美しいとか、素晴らしいとか、恐ろしいとか、心を揺さぶり感動というよう […]

2019鳥海山頂記録8月25日

山頂6時ガス 気温 7.2度 風 弱い 視界100メートル 山頂はガスの中だが明るい、今日から3日間ほどは晴れる予報。とにかく急に寒すぎる。 2019.8.25 〜さかなやさんと俺forever〜 さかなやさんは酒が好きだった さかなやさんは酒を呑むと誰とでも仲良くなった さかなやさんは酒を呑んで毎晩記憶を失っていた さかなやさんはそれでも毎日好きなの酒を呑んだ そしてある年の夏の入り口、また3ヵ […]

2019鳥海山頂記録8月24日

山頂6時くもり 気温 8.8度 風 強風 視界100メートル 風は強いが明るいところを見ると雲は薄い、今日はいずれ晴れ予報 2019.8.24 〜さかなやさんと俺エピソード5.5〜 青年はすでに結構呑まされて酔っているようだった。 さかなやさんはまさに絶好調、完全に無敵無敗の王者の如く、その若者との夜のセッションの主導権を握り、心ゆくまで我が家でくつろぐがよいぞと持て成そうとした。 青年は「もう呑 […]

2019鳥海山頂記録8月23日

山頂6時くもり 気温12.0度 風 弱い 視界100メートル 山頂は弱い風と濡れガスの中、今日はこんな一日か。 2019.8.23 〜さかなやさんと俺エピソード5〜 さかなやさんは良い酒呑みだ。 彼は酒を呑むと誰とでも仲良くなった。 ある日たまたま泊まりにきた初対面の地元の青年と意気投合し、夜も更けるまで酒呑みは続き、スタッフの晩酌の場では収まらず、私とさかなやさんの寝床で延長戦が始まった。 その […]

2019鳥海山頂記録8月22日

山頂5時半くもり 気温12.0度 風弱い 視界良好 雲が漂う穏やかな朝。 2019.8.22 〜さかなやさんと俺エピソード4〜 さかなやさんは毎晩記憶をなくしている。 毎晩毎晩かかさずに。 泊まり客の夕食を出し終えて1日の仕事は終わり、毎晩そこからスタッフの晩酌がはじまり、誰かが酔い潰れる頃お開きとなる。 昼間から隠れて酒を呑んでいるさかなやさんも晩酌となると堂々としたもので、金色の持ち手の上等な […]

2019鳥海山頂記録8月21日

山頂5時半 ガス 気温11.0度 風 弱い 視界50メートル 雨はあがるも山頂は深いガスの中、午後には青空が見えるか。 2019.8.21 〜さかなやさんと俺エピソード3〜 神社の職員と山小屋管理人などのスタッフ用に1人1セットの布団が用意される。 下の神社の宿泊施設のもので毎年ヘリコプターであがりそれぞれ配られた。 何故かその布団にはタバコの火で空けられた穴がいくつもあった。 誰のどの布団にも穴 […]

2019鳥海山頂記録8月20日

山頂5時 気温12.2度 風弱い 視界100m じっとり雨、一日中続く予報。 2019.8.20 〜さかなやさんと俺エピソード2〜 ベテラン山小屋管理人で大先輩のさかなやさんは全くと言っていいほど仕事の出来ない男だった。 唯一与えられた仕事は飯を炊く事、味噌汁を作る事のこれだけ。 それでも釜のスイッチを入れ忘れたりして宿泊客のご飯の時間に間に合わないという事がたまにあった。 忙しい日もヒマな日も特 […]

2019鳥海山頂記録8月19日

山頂5時晴れ 気温12.0度 風無風 視界良好 2019.8.19 すっきりとした秋晴れ、今日は一日天気は持ちそう。   〜さかなやさんと俺エピソード1〜 山頂小屋は基本的に2人の山小屋管理人と大物忌神社の職員で神職のスタッフが1人の3人体制。 山小屋管理人は宿泊客の小屋の手配、食事の準備、そして自分を含むスタッフの食事の準備や発電機の管理など、 神社職員は社務所の売店の管理に山頂本殿で […]

2019鳥海山頂記録8月18日

  山頂5時晴れ 気温10.0度 風弱い 視界良好 2019.8.18 不自然なくらいすっかり秋、下界にいては気づけないこのお盆を境目とするくっきりとした季節の切り替え。   2010年山小屋管理人一年目の時、私は30歳だった。 男は30からという言葉通り様々な区切りの年となり、その大きな転換期の流れの中で鳥海山山頂小屋管理人の仕事が始まったと言える。 29年間自分の好きなよう […]