山頂記録2018.8.17

8月17日 am6:00
気温 : 3.6°c
風 : 強い
視界 : 50m
えっ!3.6度!
お盆がすぎて山頂の夏は昨日で終わった。強風と時折たたきつける雨、昼過ぎまではこの状態が続きそう。寒すぎる。

その頃の街のストリートダンスの文化は、
もう文化というよりはその全ては、
それこそ文化会館に集まる我々だけのものだったと言っていい。
それはつまり他に誰もやっていなかったという事で、その毎日の練習や鍛錬を披露する場なんてものはどこにもなく、自ずと自分達がその場を自作するしかなく、いわゆるショットバーのような所を貸し切り、DJ機材を持ち込み、期日、オープンクローズ、タイムスケジュールなどを前もって決め、フライヤーやチケットを自分達でつくり印刷し、自分達で売りさばき、一夜限りのクラブパーティーを主催した。
そうして目標を自らつくり、ダンサーもDJもラッパーもライブを体感し切磋琢磨して、また次の自分の課題を見つけ、それぞれに活動を続けていった。
それは本荘という街が小さすぎた、というだけでなく、隣の秋田市も状況は同じ、やってるやつだけやっている、多少人口の分だけ人数が多いというくらい、東京でさえやっと若者向けの雑誌の部分的に、最近勢いのある新しいジャンルの文化として紹介されはじめたばかりだった。
携帯もインターネットの普及もまだまだメジャーじゃない時代、ファッションも流行も東京から漏れる僅かな情報や、どこかから手に入れたアメリカで制作されたヒップホップ専門誌の写真にうつる黒人の佇まいなどから正解をなんとなく導き出す、何事も探り探りだった。
そんな中、秋田市にダンサーとして呼ばれショウタイムを頼まれるという機会が巡ってくる。

つづく。