山頂6時くもり
気温9.5度
風やや強い
視界50メートル
2019.8.31
あっという間に8月も最終日。土日の天気はまぁまぁ良さそう。
〜10年という時間の中で1〜
「何事も10年続ければモノになる」
誰かがこんな事を言っていて、何故かその時しっくりきた。
根拠なんかはない、大体この言葉をはじめて見た時、まだ自分自体がせいぜい20年と少しぐらいしか生きていなかったし、10年何かを続けていたかと言われても何もなかった。
でもすんなり信じた。
だから何か新しい事に出会いそれを突き詰めたいと想う時、予め10年続けるというイメージを持って取り組む事にしている。
どんな方法でもペースでも独学でも誰かに習ってもいい、一先ず10年くらいはやろうかと想ってみる。
だからこの山小屋の管理人の仕事を決めた時、雇い主である鳥海山大物忌神社の方にも10年は勤めたいと言った記憶がある。
かといって自分はそれほど我慢強い方ではない、どちらかと言えば無理だと想えば3秒で何もかも無かった事にして頭から消え去ることができるタイプだと言っていい。
しかし夏の3カ月程度の山小屋生活とはいえ10年、30歳なりたてでまさに人生のど真ん中の様々な選択の時期をそのスタイルを貫き今は40歳。
人間10年の定説を信じる者としては、ある程度の結論を言葉にしておかなければならない気がしている。
誰に対する発信でも報告でも宣言でもない。
これは自分だけの世界の話である。
未だ見ぬ宇宙の果てまで想像したとしても、この世には自分の世界とそれ以外の世界の2つしかないのだから。それ以外の世界とは、親も恋人も含め全ての他人が一人一人持つ世界の事、完全に理解する事は不可能な自分以外の世界の話。
自分なりの結論と収穫を持ち、この先を生きていく糧にしていかなければと想う。
40歳になるまで生きてしまった。
若い頃は想像もしていなかった。
自分が人並みに生きて行く事を。
わるい気はしない、今を生きている事をとても有り難く思う。
改めて自分以外の世界に感謝を贈る日々を続けていきたい。
続く。