鳥海山山頂7月11日day11

おはようございます!

鳥海山山頂、薄曇り、気温15度、風弱い、視界良好。

今日から少しづつ山の話シリーズを公開していきたいと思います。

山頂小屋と水の話 その1
雨は貴重な生活水
生物が生きる為に最低限必要なものは水と空気。
世界と比較しても日本のように、特に水に恵まれた国は他にない。
蛇口をひねると飲み水が幾らでも流れ出る。
そんな国の水道事情も鳥海山の山頂ともなるとそうはいかない。ごはんを炊く時、洗い物、シャワーや風呂、日々を生きるだけで水は必ず必要となり、街の浄水場から繋がる水道管は到底届かない。
近くに川もない、雪だっていつまでもそこにある訳ではない。
雨が降る。
風と共に雨が降る。
雷と共に雨が降る。
登山者を拒み雨が降る。
鳥海山山頂では生活水のほとんどを雨水でまかない、雨水を効率良く集める知恵をいつも探している。
雨が降って登山者が登って来られないのも困るが雨が降らず生活水が枯れてしまうのはもっと困る。
ここ3日の雨で山頂の水瓶にはかなりの水量が確保出来たと思う。
こうなるとやっと晴れを望む心持ちとなる事が出来る。
鳥海山の雨はまさに神の如く我々を支配する貴重な資源、ここでは天水とよぶ。